お知らせ
Water Shutterは様々な場所へ取付可能となります。お客様から現地調査のご依頼をいただき、現地へ測量、取付箇所の調査を実施致します。
よくお客様より「どういった浸水対策をしたらいいのか分からない、止水板の高さをどれくらいにしたらいいのか?」とのご質問をいただくことがあります。
まず、現地の浸水対策をしたい場所をハザードマップポータルサイトhttps://disaportal.gsi.go.jp/で洪水によって想定される水深を調べます。この水深は最も近い河川堤防が決壊した場合を想定しており、水深が3mを超える想定が多く、弊社止水板は最大1968mmまで対応(それ以上も特殊品として対応)可能ですが、3mの止水板取付には足場等が必要で組立に時間がかかり、3m超の止水板は現実的ではないと思われます。
市町村で独自にハザードマップを作成している場合もあり、その想定水深から止水板高さを決める場合があります。過去の水害の浸水高さから止水板高さを決める場合もあります。
次に建物の調査を致します。建物には地面から基礎コンクリート壁があり、その上は木材、金属、ALC等の壁構造となっています。この基礎コンクリートとその上の木材等の壁の間は水密な状態でない(防水処理がされていない)ので、基礎コンクリートを超える洪水で建物内へ浸水してしまいます。一般的戸建て住宅の基礎コンクリートは高さ30cm程で、玄関出入口等へ基礎コンクリートより高い止水板を取付けても無駄になってしまいます。(戸建て住宅基礎コンクリートには床下換気口があり、そこからも浸水するので床下換気口の塞ぎと、玄関出入口等に30cm程の土嚢を取付ければ、基礎コンクリートの高さ=床下までの浸水は防げます。)
工場等は基礎コンクリート(腰壁)が1m程の建物が多く、基礎コンクリートの上部は金属折版壁となっており、同じようにそのすき間は水密性がなく、出入口に基礎コンクリートより高い止水板を取付けても無駄になります。よって工場出入口の止水板高さは、基礎コンクリート(腰壁)高さを目安にする場合が多いです。
マンション、商業ビルのような基礎コンクリートがなく、地面からのRC壁であれば水密性があるので、高い止水板の取付が可能です。ALC壁構造の建物もあり、一見水密性が高いように見られますが、ALC目地の処理状況(水密性)には注意が必要です。
建物の出入口に止水板を取付け、建物内への浸水対策をするのが一般的ですが、建物壁に水密性がない場合、建物が老朽化して洪水での水圧に耐えれない場合には、建物敷地外周にコンクリート壁を設け、出入口に止水板を取付けることもあります。
また、洪水時に建物内への浸水を防止する止水板を取付けても、建物内から止水板取付した外側へ雨水用排水管、下水管がある場合には外側の水が逆流して建物内が浸水してしまいます。水の水位は水平になろうとしますので、洪水時建物外側の水位が高くなれば、雨水排水管、下水管から水が逆流することになります。
弊社は創業依頼50年以上、水をコントロールする商品をテーマに“水”に関する製品の開発、製造、販売を行ってきており、河川に流れ込む排水管へ、河川水位が上昇した場合、排水管への逆流を防止する逆流防止弁を製作しています。浸水対策として、止水板取付の提案と雨水排水管へ逆流防止弁を取付ける提案も実施しており、他社の止水板メーカーにはできない浸水対策全般への提案をすることで、客先より高い評価いただいています。
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